6月11日、当社の新たな施設として、長崎県長崎市三京町に「長崎ソーティングスポット」を竣工いたしました。
　
　当施設が位置する長崎県周辺の海域は日本有数の漁場として知られ、当社は1983年から水産加工施設を併設した長崎物流センターを運営しております。長年にわたり当社の水産品の取扱い、業績に寄与してまいりましたが、施設の老朽化や選別・凍結作業従事者の不足・高齢化、作業の身体的負荷の削減が課題となっていたことに加え、海外への輸出量増加のために製品のさらなる拡充と高品質化が求められており、今回新たな選別棟と冷蔵倉庫を建設いたしました。
 
　当施設の竣工により、九州では15拠点目、長崎では3拠点目の施設となり、収容能力は九州で21万トン、長崎で2万2千トンとなります。凍結能力は既存の長崎物流センター、佐世保冷凍工場を合わせると、219トン/日となり、ヨコレイでは最大の凍結能力を保有する冷凍工場となります。
 
　設備面では、選別棟には魚の選別から凍結後の積み上げまで、自動化された自動鮮魚選別ライン・自動脱パンラインを導入しております。これまで、魚の選別・凍結は身体的負荷が高く、拘束時間の長い作業でしたが、本設備で人が介在するのはフォークリフトによる凍結庫への入出庫のみとなっており、社員の作業負担を大幅に削減しております。
 
　その他自然環境への配慮から、冷凍設備に全て自然冷媒（F級：NH3/CO2、鮮魚室：CO2）冷凍機を使用するだけでなく、屋上太陽光発電システム、災害時の非常電源として使用するリチウムイオン蓄電池、全館LED照明を導入するなど、「人」「もの」「地球」にやさしい施設となっております。
 
　当施設の竣工に際し、会長の吉川は、関係者の皆様に感謝の意を表すとともに「水産品の凍結選別はもとよりカートン物の生産品の拡充を図り、アフリカ、東南アジア等への輸出の拡大をも図ってまいりたい。長崎県をはじめ、九州全土の水産業の発展に向け、微力ながら寄与してまいりたい所存です。」と述べました。