当社はこの度、宮城県気仙沼市に「気仙沼ソーティングスポットⅡ」を竣工しました。本日、現地にて竣工式が執り行われ、来賓の菅原気仙沼市長、弊社役職員、施工関係者が出席しました。
当施設が位置する気仙沼漁港は、世界三大漁場の1つといわれる三陸・金華山沖に面し、多種多様な水産物が水揚げされる、日本有数の水産基地となっております。
当社は昭和43年に初代気仙沼冷凍工場を建設し、気仙沼の地へ進出しました。現在は2代目となる気仙沼ソーティングスポットⅠが稼働を続けていますが、竣工から32年が経過し、設備の老朽化に加え、労働力不足や作業における身体的負担の大きさなどが課題となっております。また近年では、水揚げされた水産物の輸出強化のために、生産キャパシティの拡大とより高度な衛生・品質管理が求められていることもあり、新たに当施設を建設することとなりました。最新設備の導入により、省人化・省力化を進めてこれらの課題に対応するとともに、水産品の輸出事業を強化してまいります。
設備には、あらゆる魚種に対応可能な自動選別・凍結ラインを導入しました。鮮魚の選別から凍結、箱詰め後の積み上げまでの一連の流れを自動化し、作業の省人化・省力化を実現しました。この自動化と当社最大クラスの凍結設備により、当施設では従来と同じ人員数で生産量を約3倍に増加させることが可能となります。
また、冷却設備には自然冷媒を使用、屋上には当社最大規模となる太陽光発電システムを設置するなど、SDGsの各種目標達成を念頭に置いた施設となっております。
竣工式では、会長の吉川が建設に携わった関係者の皆様に感謝の意を表すとともに「東日本大震災から10年を経てようやく完成した念願の施設であり、北部太平洋地域一帯の水産業の核という位置づけになる。日本の高品質な水産品を世界へ輸出し、水産業の活性化に貢献していきたい」と述べました。
当社会長の吉川
菅原茂 気仙沼市長
〇気仙沼ソーティングスポットⅡの概要